洗顔前の正しい毛穴の開き方とは？NGケアも合わせて紹介

毛穴の２大お悩みともいえる「開き」と「詰まり」。そのどちらのケアにも洗顔が重要です。毎日、当たり前のようにしている洗顔ですが、正しく行わないと、効果を発揮しません。

今回は、洗顔前のケアや正しい洗顔方法、NGケアも合わせてご紹介します。毛穴のお悩みを抱えている方は、今回ご紹介するケア方法をぜひ、参考にしてみてください。

毛穴の開きや詰まりの原因は

正しいケア方法を知る前に、まず、毛穴の開きや詰まりの原因を把握しましょう。考えられる原因について、順に解説していきます。

皮脂の過剰分泌

皮脂は汗などの水分と混じった「皮脂膜」として、皮膚の表面をコーティングし、外の刺激から肌を守るバリア機能の働きをしています。

ところが、乱れた食生活やストレス、ホルモンバランスなど何らかの原因で皮脂の分泌が過剰になると、本来は皮脂や汗の出口である毛穴が詰まり、肌トラブルにもつながります。

皮脂が毛穴に詰まって角栓ができ、そこに皮脂がたまるとニキビになることもあります。詰まった角栓により、毛穴が開いて目立ちやすくもなるでしょう。
また、紫外線などで皮脂が酸化すると黒ずみになることがあります。

汚れの蓄積

肌に汚れが蓄積していくと、毛穴のトラブルを引き起こします。

メイクが残っている、洗い流しが足りない、メイクを落とさずに寝る、などの行動が重なると、毛穴に汚れが蓄積していきます。残ったメイクや皮脂などのたまった汚れが、毛穴を押し上げて毛穴の開きにつながります。

これは、正しい洗顔ができていないことも原因ですので、正しい洗顔方法をマスターすれば改善することもあるでしょう。

肌の乾燥

皮脂が肌の潤いを保ち、外部からの刺激から肌を守るバリア機能を担っているわけですが、肌が乾燥するとバリア機能を回復しようとして皮脂が活発に分泌され、結果、皮脂の過剰分泌を招きます。皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まりやすくなります。

また、乾燥で肌のバリア機能が低下した状態になると、外部から肌を守ろうとして角層が厚くなります。すると、肌表面が硬くなっていき、肌のキメが乱れて毛穴が目立つようになってしまうのです。

ターンオーバーの乱れ

肌は、新しい細胞が生まれると、古い細胞が肌の表面に押し出され、自然に剥がれ落ちるという新陳代謝をしています。この肌の生まれ変わりのサイクルをターンオーバーといいます。

私たちの肌は自然にこのサイクルを繰り返していますが、睡眠不足やストレス、食生活の乱れなどから、ターンオーバーが乱れることがあります。そうすると、古い角質が肌に残り、毛穴が詰まりやすくなるのです。結果、角栓や毛穴の黒ずみができやすくなります。

洗顔前の毛穴の開き方と正しいケア方法

毛穴トラブルには、正しい洗顔が重要です。洗顔の効果を高めるためには、洗顔前に毛穴を開いて汚れを落としやすくすることや、洗顔後の正しいケアも大切です。ここでは、洗顔前と後のケア方法をご紹介します。

ホットタオルを使って毛穴を開く

洗顔前にホットタオルを使って、熱と蒸気で毛穴を開かせましょう。
また、角栓は硬い性質がありますから、そのままの状態では毛穴から出づらい状態です。ホットタオルで肌を温めれば、角栓も柔らかくなるので、落としやすくなります。

ホットタオルを用意する手順は次の通りです。まず、清潔なタオルを準備しましょう。

• 1.水でタオルを濡らす
  水が滴らない程度にタオルを絞りましょう。
• 2.電子レンジで１分温める
  500Wまたは600Wで30秒～1分程度が目安です。
• 3.タオルを広げて1分～3分間程度、顔にあてる
  タオルが熱すぎると肌に負担をかけますので、注意しましょう。

洗顔

洗顔料をしっかり泡立てて肌に摩擦を与えないように洗うのが基本です。洗い流すときはぬるま湯を使うとよいでしょう。熱いお湯は肌に負担をかけますので、NGです。

また、頑固な毛穴の汚れには、酵素洗顔料を使うのも効果的です。古くなった角質や角栓は主にタンパク質ですから、タンパク質を分解する成分である酵素を含んだ洗顔料を使うと、汚れを落としやすくなります。

ただし、古くなる前の必要な角質もタンパク質ですので、酵素系洗顔料を使いすぎると肌のダメージにつながります。酵素入り洗顔料を使うのは、週に1、2度を目安にするようにしましょう。

保湿

洗顔後の保湿もスキンケアの重要なポイントです。
乾燥すると肌のキメが乱れ、古い角質がたまりやすくなります。また、乾燥を補おうとして皮脂が過剰分泌になれば、毛穴詰まりの原因にもなります。

洗顔後は、すぐに保湿ケアをしてください。化粧水で潤いを補給するだけでは、水分が飛んでしまいますので、乳液やクリームなどで油分を補い、お肌に蓋をして、潤いを逃さないようにしましょう。

逆効果！毛穴の開きと詰まりにNGなケア方法

次に、毛穴の開きと詰まりにNGなケア方法をご紹介します。一生懸命に毛穴のためにケアしてきたことが逆効果だった！なんてことにならないように、しっかりとチェックしてくださいね。

角栓を押し出そうとする

気になる角栓があると、指や爪で角栓を押し出したくなる気持ちもあるでしょう。角栓が出てくれば、詰まりが解消したように思えます。しかしながら、これはお肌のためにはNG行動です。

周辺の肌に強い刺激が加わって、炎症や色素沈着などの肌トラブルの原因にもなります。角栓を押し出すための専用グッズも市販されていますが、肌を傷つける恐れがあるため、あまりおすすめできません。

過剰な洗顔

毛穴の汚れが気になるからといって、1日に何度も洗顔をするのはよくありません。肌を清潔に保つことはもちろん大切ですが、洗いすぎると必要以上の皮脂を落としてしまい、乾燥のもとになり、それが皮脂の過剰分泌のきっかけになります。

汚れを落とそうとゴシゴシと洗うのもNGです。摩擦で肌を傷つけ、肌のバリア機能が低下してしまいます。
また、摩擦はシミやシワの原因にもなりますので注意が必要です。

ピールオフパックのやりすぎ

ターンオーバーの乱れなどから、肌に残ってしまった古い角質や落としきれない汚れを取り除くには、ピールオフパックが有効です。とはいえ、パックを剥がす際に肌に負担がかかるのも事実。過剰にピールオフパックをすると、肌のダメージにつながり逆効果にもなります。

一般的には、週に1回程度の使用が目安ですが、製品に提示されている適性回数を守って利用しましょう。また、パックをしたあとは、しっかりと保湿ケアもしてください。

毛穴の開きと詰まりにはインナーケアも大事

毛穴のお悩みにお手入れが重要なのはもちろんですが、体の中から整えることも大切です。食事と生活習慣からできるインナーケアについて、解説していきます。

食事

皮脂の過剰分泌が毛穴トラブルの原因となりますので、皮脂の分泌を抑える食生活を意識しましょう。

皮脂のもととなるのは脂質です。その脂質の代謝に関わる栄養素、ビタミンB類を意識して摂取するとよいでしょう。ビタミンB類が豊富に含まれる食材は、豚肉、ほうれん草、納豆、鶏のささみや赤身の魚などです。

また、糖質過多も皮脂の過剰分泌につながります。チョコレートやナッツ類などの脂分や糖質が多い食品は摂取量に注意しましょう。

規則正しい生活と睡眠

睡眠中に分泌されるといわれている成長ホルモンが、肌の新陳代謝を促し、日中に浴びた紫外線などからのダメージを修復してくれます。

また、睡眠ホルモンとよばれる「メラトニン」がこの成長ホルモンの分泌を促し、肌の老化のもとになる活性酸素を除去するといわれています。メラトニンは幸せホルモンである「セロトニン」が原材料です。つまり、セロトニンが多く分泌されれば、メラトニンの量が増え、成長ホルモンの分泌を促すことにつながるのです。

ストレスや疲労がたまるとセロトニンの分泌が減ってしまいますので、ストレスをためない生活を心がけましょう。規則正しい生活と睡眠時間の確保が、肌の健康にもつながります。

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まとめ

今回は、洗顔前の正しい毛穴の開き方やNGケアについてご紹介しました。
正しいケア方法を知ったうえで、食生活や生活習慣を整えることも大切です。
しかしながら、頑固な毛穴汚れはセルフケアだけでは解消が難しいこともありますので、毛穴汚れが気になる方は、専門店でプロのケアを受けることをおすすめします。