寝不足と毛穴の関係って？睡眠が肌に与える影響と改善策

「寝不足だと化粧のノリが悪い！」と感じたことがありますか？寝不足はお肌に悪い、という認識をお持ちの方は多いようです。
本記事では、寝不足がお肌や毛穴に与える影響や改善方法について、解説していきます。寝不足やお肌の不調を感じている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

寝不足が毛穴に与える影響

はじめに、寝不足が毛穴にどのような影響を及ぼすのか、詳しくみていきましょう。

肌の修復が不十分

私たちの肌は、主に睡眠中に分泌される成長ホルモンの働きによって、肌のダメージを修復し、新陳代謝が促されます。成長ホルモンは、入眠後3時間が分泌のピークといわれており、美肌のためには、3時間以上の良質な睡眠が必要になります。

寝不足が続けば、肌の修復が不十分な状態となり、ダメージが蓄積されてしまいます。そして、肌のハリや弾力を保つコラーゲンは、睡眠中に活発に生成されますが、寝不足によってコラーゲンの生成が不足すると、肌のハリや弾力も衰えてしまいます。

ホルモンバランスの変化

寝不足が続くと、体内のホルモンバランスが乱れて、肌トラブルが起こります。

寝不足になると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加します。コルチゾールは皮脂の分泌を促進しますので、毛穴詰まりが起こりやすくなります。

加えて、寝不足の状態では身体の緊張状態が続きますので、交感神経が優位になります。すると、男性ホルモンの分泌が活発になり、皮脂分泌も活発になります。コルチゾールと同様に、皮脂分泌が増えて毛穴の開きや毛穴トラブルの悪化の要因となります。

ターンオーバーが低下

寝不足が続くと、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンの分泌量が減ります。結果、ターンオーバーのサイクルも乱れてしまいます。

正常なターンオーバーでは、肌の奥で新しい細胞が作られ、少しずつ肌の表面に押し上げられていき、古くなった角質は自然と剥がれ落ちます。ところが、このサイクルが乱れると、未成熟な角質や古い角質が肌の表面に残った状態になり、毛穴の詰まりなどの肌トラブルが起こってしまうのです。

寝不足が引き起こす毛穴トラブルの種類

寝不足が原因で引き起こされる毛穴トラブルはさまざまです。ここでは、その代表的なトラブルについて解説していきます。

毛穴の開き

寝不足によって、肌の水分のバランスが崩れます。
肌の潤いを保つセラミドは、ターンオーバーで作られますが、寝不足が続くと、寝ている間のターンオーバーが不十分になり、セラミドも減少します。結果、肌が乾燥してしまうのです。バリア機能が衰えた状態になると、さまざまな肌トラブルが起こりやすくなります。

肌の乾燥を補おうとして皮脂分泌が活発になるほか、先にもお伝えしました通り、ホルモンバランスの乱れからも、皮脂分泌が活発になります。すると、肌の表面は皮脂分泌が増加する一方で、肌の内部は乾燥している「インナードライ」の状態になります。結果、毛穴が開いて広がり目立つようになってしまいます。

ニキビ吹き出物などの炎症

寝不足は、ニキビや吹き出物などの炎症を引き起こす原因にもなります。乾燥やホルモンバランスの乱れなどから、皮脂の分泌が過剰になり、毛穴が詰まりやすくなります。

寝不足でバリア機能が衰えた状態の肌は、外部からの刺激や細菌などから肌を守る機能が弱く、詰まった毛穴が炎症を起こしやすい状態です。特にTゾーンやアゴ周りにニキビや吹き出物ができやすく、放置すると赤みや跡が残ることもあります。

たるみ毛穴

睡眠中に生成されるコラーゲンは、肌の弾力を保つ役割を果たしていますが、寝不足が続くとこのコラーゲンの生成が不十分になり、肌がたるんでしまいます。これにより、毛穴が縦に伸びた「たるみ毛穴」が目立ちやすくなります。

特に、肌のたるみは重力の影響からも起こるため、年齢とともに進行しやすく、寝不足によっても進行が加速します。

さらに、寝不足による肌の乾燥もたるみ毛穴を悪化させる要因です。肌の水分が不足すると、ハリや弾力がなくなり、肌がたるみやすくなります。肌がたるむにつれて、毛穴のたるみも目立ちやすくなるのです。

寝不足が引き起こす毛穴トラブルの対策

寝不足が原因で起きた毛穴トラブルにはどのように対策したらよいのでしょうか。ここでは、寝不足による毛穴トラブルの対策方法をご紹介していきます。

寝不足を解消

まず最も重要なのは、十分な睡眠を確保し、寝不足を解消することです。一般的には、健康を維持するために、7時間以上の睡眠をとることが望ましいとされています。睡眠時間を確保するだけでなく、睡眠の質を高める工夫もしましょう。次のことを意識してみてください。

・生活リズムを整える
就寝時間と起床時間を毎日同じ時間にし、生活リズムを整えましょう。

・朝日を浴びる
朝日を浴びることで、体内時計がリセットされます。睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンの分泌が止まり、セロトニンの分泌が促進されます。

・睡眠の環境を整える
寝る直前にスマホなどのブルーライトを見ないようにし、寝室を暗くしましょう。ブルーライトは質のよい睡眠を妨げます。

・適度に運動をする
日中にほどよい活動量があると、入眠しやすくなります。ウォーキングやランニング、ストレッチなど、程よく体を動かしましょう。

洗顔

寝不足が続くと、皮脂の分泌が増加し、毛穴が詰まりやすくなります。洗顔でしっかりと皮脂を取り除くことが、毛穴トラブルを防ぐための大切な第一歩です。

それと同時に、肌に負担をかけないように洗顔方法が大切です。強くこするなどして摩擦が起きると、肌のバリア機能がさらに低下し、毛穴トラブルが悪化する可能性があります。泡で優しく包むように洗い、肌に余計な負担をかけないようにしましょう。

よほどの乾燥肌や敏感肌でない限りは、朝晩2回、洗顔料を使って洗うことをおすすめします。メイクをした日の夜は、メイクを落とすクレンジングと皮脂汚れを落とす洗顔料と、ダブル洗顔をしてください。洗顔料だけではメイク汚れは落としきれません。メイク汚れが残っていると、毛穴詰まりが悪化しやすくなりますので注意しましょう。

保湿

寝不足で肌が乾燥すると、かえって皮脂分泌が活発になり、毛穴の開きや詰まりにつながります。寝不足による毛穴トラブルを防ぐには、しっかりと保湿ケアをすることが重要です。

特に、セラミドやヒアルロン酸など、肌の潤いやハリ・弾力をサポートする成分が入ったケア用品がおすすめです。洗顔後は、肌の水分が蒸発しやすい状態ですので、すぐに保湿ケアをしてください。化粧水だけでなく、油分を含んだ乳液やクリームでしっかりとフタをして、潤いを閉じ込めましょう。

角質ケア

寝不足が続いて肌のターンオーバーが乱れているお肌には、たまった角質を除去しターンオーバーを促してあげることが大事です。

日頃のスキンケアに加えて、酵素洗顔やピーリングを取り入れるとよいでしょう。毛穴に詰まった角栓は、タンパク質と皮脂が主な成分です。酵素には、たんぱく質を分解して古い角質を取り除く作用がありますので、毛穴詰まりの改善に有効です。ピーリングは薬剤を使って古い角質を取り除くケア方法で、肌のターンオーバーを促進します。

その他、美容クリニックや毛穴専門店などでプロによるケアを受けるのもおすすめです。セルフケアでは使用できない薬剤や機器を利用できるため、より高い効果が期待できます。ピーリングや毛穴洗浄などの施術を受けるとよいでしょう。

寝不足の毛穴トラブルには毛穴専門店「Bébé」でケアを

美肌への道は、生活リズムを整えて寝不足を解消することが不可欠です。とはいえ、忙しい日々の中で、どうしても十分に睡眠時間を確保できないこともあるでしょう。寝不足でトラブルが起きてしまった毛穴のケアは、毛穴専門店Bébéにおまかせください！プロのスタッフが丁寧にカウンセリングをした後に、あなたのお肌に合った施術をいたします。

まとめ

今回は、寝不足がお肌や毛穴に与える影響や改善方法についてお伝えしました。

寝不足が続くと、肌の修復やターンオーバーが不十分になり、毛穴トラブルも起こりやすくなります。美肌を保つためには、充分な睡眠時間と睡眠の質が必要です。質のよい睡眠のために、本記事で紹介した生活習慣を実践してみてください。

そして、起きてしまった毛穴トラブルには、洗顔、保湿などの基本的なケアに加えて、角質ケアでターンオーバーを促すことが重要です。プロの手もかりながら、上手に対策していきましょう。