「近頃、メイクをしても毛穴の目立ちが気になる」「前はこんなことなかったのに、年齢のせい？」などと毛穴に関するお悩みをよく耳にします。気になる毛穴を何とかしたい！とお考えの方も多いことでしょう。

本記事では、年齢による毛穴のお悩みについて、その原因と対策方法についてご紹介します。目立つ毛穴にお悩みの方、対策方法を知りたい方はぜひ、本記事を参考にしてみてください。

年齢による毛穴の悩みやトラブル

年齢を重ねると、「たるみ毛穴」による毛穴の目立ちが気になり始めます。メイクで隠そうとしても、なかなかうまくいかないことが多いようです。

そもそも「たるみ毛穴」とは何なのでしょうか。まずは、年齢による毛穴のお悩みの特徴をみていきましょう。

たるみ毛穴

通常であれば丸形の毛穴が、縦長の楕円形になっている毛穴を「たるみ毛穴」といい、一般にたるみ毛穴は、30代以降にあらわれることが多いです。その理由は、肌のハリは20代がピークであり、それ以降は、ハリや弾力が徐々に失われていくからです。

ハリや弾力を失った肌は、重力に反して元に戻ることができなくなり、下に垂れていきます。その垂れた肌にひっぱられて、毛穴も縦長に広がってしまうのです。

気になる毛穴が、たるみ毛穴かどうか見分ける方法は、鏡の前で顔を上にあげてみること、または毛穴が気になる部分の肌を持ち上げてみることです。そのときに、毛穴が目立たなくなるようであれば、たるみ毛穴の可能性が高いでしょう。

過剰なメイク

気になる毛穴はメイクで隠したい、とお考えの方も多いことでしょう。ファンデーションで毛穴をカバーしようとすると、どうしても厚塗りをしてしまいがちです。

しかし、厚塗りをするとかえって毛穴が目立ち、毛穴の開きが悪化するという悪循環にも陥りやすいのです。

厚塗りをすると、塗った直後は毛穴が隠れたように見えますが、時間が経つにつれて皮膚から分泌された皮脂とファンデーションが混ざり、毛穴に埋まってしまいます。

これは、いわゆる「毛穴落ち」といわれる状態で、皮脂と混ざったファンデーションは白っぽく浮き上がってしまい、かえって毛穴が目立ってしまうのです。

さらには、厚塗りしたファンデーションを洗顔で落としきれないと、毛穴の開きが悪化するということにもなりかねません。このように、たるみ毛穴をメイクでカバーしようとして、かえって目立たせてしまうことがよくあります。

年齢を重ねると毛穴が目立ってしまう原因

先にもお伝えしましたとおり、30代以降にたるみ毛穴が気になり始めます。年齢を重ねると毛穴が目立ってしまう原因について、解説します。

頬のたるみ

年齢とともに、たるみ毛穴が目立つ主な原因は、加齢による頬のたるみです。
30代を過ぎると、肌のハリや弾力を保つ役割をしていたコラーゲンやエラスチンが減少し始めます。それにより、重力に反する力も弱くなり、皮膚が下に垂れてしまうのです。

頬は重力の影響を受けやすく、面積も広いことからたるみ毛穴が目立ちやすい部位です。

他には、加齢にともない、顔の筋肉の衰えや骨密度の低下も頬のたるみの原因となります。

肌の弾力が減少

加齢のほかに、肌の弾力が減少する理由として、紫外線の影響があげられます。紫外線によって肌にダメージを受けると、コラーゲンとエラスチンが破壊され、肌のハリや弾力を失い、たるみにつながります。

紫外線による影響は「光老化」ともよばれ、老化だけでなく、その影響は紫外線を浴びた時間と強さに比例します。同じ年齢でも、紫外線を多く浴びるライフスタイルを送っている人とそうでない人とでは、肌の弾力にも違いが出ることもあるでしょう。

生活習慣の乱れ

お酒やたばこなどの嗜好品の摂取量や運動習慣などの生活習慣も肌に影響を与えます。

特にたばこは肌への悪影響が大きく出ます。たばこに含まれるニコチンの作用で血流が悪くなり、皮膚に栄養がいきわたらなくなる他、体内のビタミンCを破壊してしまいます。

飲酒は、リラックス効果やワインのポリフェノールのように身体にとってよい効果をもたらすこともありますが、デメリットもあります。
利尿作用により脱水が起こりやすくなることや、肝臓に負担がかかることです。加えて、アルコールを分解する際には、ビタミンやミネラルを消費してしまいますので、飲み過ぎは肌へのダメージとなります。

また、運動習慣がないことや睡眠不足も肌への悪影響があるでしょう。トレーニングで筋肉をつけて代謝をアップさせることや、睡眠中の成長ホルモンがお肌の健康には重要だからです。

年齢に負けない毛穴の改善対策5選

「年齢だから仕方ない」と毛穴のお悩みは諦めなくてはいけないのでしょうか。答えはNoです。ここでは、年齢に負けない、毛穴の改善対策について解説します。

◎メイク

毛穴をカバーするには、メイク前のスキンケアと化粧下地の使い方が重要です。

まず、化粧をする前にしっかりと保湿をしましょう。スキンケアが終わったら、化粧下地を丁寧になじませていきます。薄く均等に延ばしたあとは、指でやさしくおさえると、下地がしっかりと肌になじんでくれます。

ファンデーションも一度にたくさん塗らずに、薄くのばしていきましょう。毛穴が気になる箇所にも、厚塗りをせずに薄く重ねていくのがポイントです。

◎洗顔

洗顔は、肌の土台作りともいえるくらいスキンケアの中でも重要なステップです。

若い頃は、うっかりメイクをしたまま眠ってしまっても、美しい肌を保つこともできたでしょうが、30代以降になるとそうもいきません。ファンデーションや皮脂などの油をそのままにしておくと、酸化して肌トラブルにつながります。

クレンジング剤で油を浮かせて落とし、次に洗顔料で肌についた汚れを落とすようにしましょう。その際は、摩擦で肌を傷つけないように、優しく洗ってください。

◎保湿

乾燥で肌の水分量を保てなくなると、表面のハリと弾力も失われていきます。毛穴のたるみや広がりは、肌のハリや力が失われたことが原因で起こりますから、毛穴のお悩み解消には保湿が非常に重要です。

洗顔後は、肌が乾燥しやすい状態ですので、すぐに保湿することが重要です。化粧水で水分を補ったあとは、乳液や美容液で油分も補いましょう。

また、肌のバリア機能が低下すると、肌の保湿力も低下します。摩擦や紫外線ダメージがバリア機能の低下につながりますので、正しい洗顔方法や紫外線対策なども同時に意識しましょう。

◎食事

お肌は表面からのケアだけでなく、インナーケアも重要です。

コラーゲンは、たんぱく質に含まれるアミノ酸が材料です。肉や魚、卵などのたんぱく質を意識して摂取しましょう。コラーゲンの合成をサポートするビタミンCと鉄分も積極的に摂取するとよいでしょう。

また、糖質の摂りすぎにも注意が必要です。余分な糖質はたんぱく質と結びついて「糖化」し、老化の原因となる物質を作り出してしまいます。

パンや麺類など糖質中心の食生活をしている方は、結果的にたんぱく質が不足しがちですので、栄養バランスに気を配りましょう。
食事から摂取しきれない栄養素は、サプリなどを併用するとよいでしょう。

◎顔のマッサージやストレッチ

表情筋は年齢とともにかたくなり、たるみの一因となります。

表情筋がかたくなると血流が悪くなり、リンパの流れも滞りやすくなります。リンパの流れが悪くなれば老廃物がたまり、むくみやすくなったり、脂肪がたまったりして、たるみにつながることもあります。
ですので、マッサージをして、表情筋をやわらかくすれば、血流やリンパの流れが促され、たるみの改善にもつながります。

また、頭の筋肉のこりが顔の筋肉のかたさにつながることもあります。頭の筋肉もマッサージでほぐしてあげるとよいでしょう。

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性別、年齢問わず、お肌の悩みは付き物です。特に、毛穴トラブルは基礎化粧品やセルフケアではなかなか解決できない方も多いはず。

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まとめ：年齢による毛穴のお悩みは、お肌のたるみが原因！正しいケア方法を取り入れよう

今回は、年齢による毛穴のお悩みと改善方法について解説しました。
たるみ毛穴は、お化粧で隠そうとしてもうまくいきません。正しいスキンケアや食事などの生活習慣が重要です。
セルフケアで改善しきれない場合には、毛穴ケアの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。