毛穴のケアは、肌や毛穴の状態にあった対策が重要です。みなさんは、毛穴診断を受けたことはありますでしょうか？
本記事では毛穴診断がどこで受けられるのかや、診断結果に合わせたスキンケアについてご紹介しています。毛穴診断に興味のある方、肌タイプを知りたい方はぜひ、本記事を参考にしてみてください。

毛穴診断が受けられる場所

毛穴診断では、専用の機器を利用して肌と毛穴の状態をチェックします。最初に、毛穴診断がどこで受けられるのか、解説していきます。

化粧品カウンター

デパートや百貨店などの化粧品ブランドのカウンターで、毛穴診断を受けられるところが多数あります。
大抵の場合は、無料で診断を受けられますが、お店の混雑状況によっては予約が必要だったり、待ち時間が発生したりします。診断後は肌や毛穴の状態に合ったスキンケアやケア用品を紹介してくれます。

他には、ドラッグストアでも、毛穴診断が受けられるところもありますので、チェックしてみるとよいでしょう。

クリニック

毛穴診断は、美容皮膚科などのクリニックでも受けられます。予約が必要なケースがほとんどですので、事前に問い合わせをしましょう。
クリニックにもよりますが、費用は、2,000～5,000円程度です。なかには、診断を受けてそのまま施術を受ける場合には、診断料が無料になるケースもあるようです。

毛穴専門店

お肌の中でも特に、毛穴に関するお悩みがある方は、毛穴専門店で診断を受けることをおすすめします。毛穴の専門家による診断とアドバイスが受けられるのがメリットです。
美容クリニックと同様に、予約が必要なケースや費用がかかるケースもありますので、事前に問い合わせをしてから出向くとよいでしょう。

毛穴診断で調べる内容

毛穴診断で調べる内容は、診断をする場所によっても異なります。ここでは、毛穴診断で調べる主な項目について解説していきます。
なお、毛穴診断をする際は、ほとんどの場合、メイクを落とす必要がありますので、そのことも念頭に入れておきましょう。

水分量

肌の健康にとって水分量は重要な項目です。肌の一番表面の角層に含まれる水分量を測ります。健康的な肌の水分量の目安は、20～30%といわれています。水分が十分に保たれている角層は、角質細胞が規則正しく並び、バリア機能が働く状態です。

皮脂量

肌のバリア機能には、皮脂量が重要な役割を果たしています。皮脂が角層の表面に広がり、水分が蒸発するのを防いでいるのです。
スキンケアは、肌のタイプに合わせた対策が大事です。肌タイプは、水分量と皮脂量のバランスで判断できますので、診断後はスキンケアの参考にしましょう。

ハリや弾力

ハリや弾力を測定することで、肌年齢がわかります。
肌の一番表面にある表皮の下には真皮がありますが、この真皮の状態が肌のハリと弾力に影響するのです。
真皮は肌のハリを保つコラーゲンが70%ほどを占め、その間をつなぐエラスチンが肌の弾力を保っています。コラーゲンやエラスチンの量が減ると、肌全体や毛穴のたるみにつながります。

毛穴の状態

毛穴に角栓や汚れの詰まりがないかや、毛穴が開いた状態になっていないかなどをチェックします。
肉眼でみたときには綺麗に見えていても、専用の機器で確認すると、汚れが詰まっていることもあります。汚れが残っていると毛穴詰まりから、肌トラブルにつながりますので、しっかりとチェックをしましょう。

メラニン

メラニンの蓄積状況をチェックすることで、シミ予備軍やメラニン毛穴を見つけることができます。肌のバリア機能の低下やターンオーバーの乱れがあると、メラニンの排出がうまくいかなくなり、蓄積されてしまいます。

キメ

キメとは、肌の表面の凸凹のことで、肌の状態を判断するのに重要な項目です。
盛り上がった部分を「皮丘」、くぼみの部分を「皮溝」といいますが、皮丘と皮溝がバランスよく格子状になっている状態が「キメが整っている」状態です。
乾燥やターンオーバーの乱れがあると、キメが乱れて、毛穴も目立つ状態になります。

肌タイプ別毛穴トラブル

肌のタイプによって、どんな毛穴トラブルが起こり得るのでしょうか。次に、肌タイプ別に毛穴トラブルについてみていきましょう。

乾燥肌

乾燥肌は、水分量も皮脂量も少ない状態で、肌のかさつきが気になるタイプの肌です。乾燥で角層が乱れてバリア機能が弱まり、肌トラブルが起こりやすくなっています。
また、乾燥で肌のハリが失われると、毛穴が目立つ「乾燥毛穴」になりやすい状態でもあります。他には、乾燥を補おうと皮脂分泌が活発になり、皮脂の過剰分泌になることもあります。

脂性肌・混合肌

脂性肌は、水分量、皮脂量ともに多い状態の肌で、混合肌は水分量が少なく、皮脂量が多い状態の肌です。混合肌は、顔のパーツごとに皮脂分泌が気になる部分と、かさつきが気になる部分が混在します。

脂性肌と混合肌では、毛穴の開きや詰まりが起こりやすいです。
開き毛穴とは、過剰な皮脂分泌が原因で、毛穴が開いて目立つ状態です。Ｔゾーンなど、皮脂分泌が多い部位で起こりやすいです。

詰まり毛穴は、皮脂や角質が毛穴に詰まり、角栓になった状態です。鼻の頭や皮脂分泌が多い部分に起こりやすい毛穴トラブルです。白っぽく見えていた角栓が、空気に触れると酸化して黒っぽくなります。

年齢肌

加齢やストレスなどによって、表皮の水分量や、真皮のコラーゲンやエラスチンの量が減ると、いわゆる年齢肌になります。
皮膚のたるみにともない、縦長に広がった「たるみ毛穴」がみられるようになります。たるみ毛穴は、重力の影響を受けやすい頬に起こりやすい状態です。

その他に、年齢肌には「メラニン毛穴」が見られやすいです。メラニン毛穴は、毛穴の周りに茶褐色の黒ずみが起こる状態です。紫外線のダメージやターンオーバーの乱れがあると、メラニンが排出しきれずにメラニン毛穴が起こりやすくなります。

肌タイプ別毛穴トラブルの対策

肌タイプによって、毛穴トラブルも異なります。ここでは、肌タイプ別に、毛穴トラブルの対策方法をご紹介していきます。

乾燥肌の毛穴対策

乾燥肌は、水分も油分も不足している状態ですから、どちらもバランスよく補う必要があります。
保湿ケアをしていても乾燥するようなら、現在使っているケア用品をさらに保湿効果の高いものに変えてみることも検討してみてください。
乾燥肌の方が、洗浄力の強い洗顔料を使うと、必要な皮脂まで除去してしまうこともありますので、保湿成分を含んだ洗顔料を選ぶとよいでしょう。

また、紫外線ダメージも肌の乾燥やターンオーバーの乱れにつながります。日頃から日焼け止めを活用するようにしましょう。

脂性肌・混合肌の毛穴対策

脂性肌と混合肌は、毛穴の開きや詰まりを起こしやすい状態ですので、皮脂汚れをしっかりと落とすことを意識しましょう。汚れを落としたあとは、丁寧に保湿ケアをすることも大事です。
皮脂が気になるからといって保湿ケアを控えていると、肌が乾燥し、それを補おうとして皮脂分泌が活発になり、結果的に皮脂の過剰分泌を招きます。

混合肌の方は、洗浄力が強い洗顔料やピーリング剤を全顔に利用すると、乾燥している部分にダメージを与えてしまうこともあります。皮脂が気になる部分と乾燥が気になる部分をわけてスキンケアする工夫もしてみましょう。

年齢肌の毛穴対策

年齢肌は、肌の弾力が失われて、たるんだ状態です。たるみ毛穴の対策には、肌に潤いを補給すると同時に、ハリや弾力を保つ働きをしているコラーゲンやエラスチンを補給することが有効です。
スキンケア用品は、有効成分に注目して選ぶとよいでしょう。ビタミンCはコラーゲンやエラスチンの生成を促し、レチノールは肌のターンオーバーを促します。

また、紫外線によるダメージは、ハリや弾力の低下、ターンオーバーの乱れ、メラニン毛穴、シミ・シワなど、年齢肌のお悩みの原因を引き起こします。年間を通して紫外線対策を意識しましょう。

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まとめ

今回は、毛穴診断がどこで受けられるのかや、肌タイプ別の毛穴ケアについてご紹介しました。

肌タイプに合ったスキンケアをしないと、思うように効果が出なかったり、かえって肌トラブルを招くことにもなりかねません。毛穴診断で、肌の状態を把握したうえで対策をするのがおすすめです。